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岩国市議、田村順玄氏講演会を終えて - 2011.07.08 Fri

「馬毛島の軍事施設化を許さない屋久島の会」古居智子会長、日高十七郎屋久島町長の「引き続き馬毛島の軍事施設化反対」の挨拶に続き岩国市議、田村順玄氏の講演が行われました。
講演の内容は下記「馬毛島FCLP基地」問題を考える学習会によせて」に沿ったものですが、馬毛島の軍事施設化を許せば次々と要求する内容がエスカレートするということでした。
多くの離島からなる南西地域の防衛力強化との名目で、陸上自衛隊空挺部隊の降下訓練、エアクッション艇、輸送ヘリなどによる離島への上陸訓練、上陸後の展開、拠点確保、対処訓練など馬毛島だけの問題には収まりそうもありません。
ジェット機の爆音が小さい大きいの問題だけではなくアメリカの戦争に日本が加担している事も問題視する必要があるとの指摘に胸を刺される思いがしました。
講演の内容の深さもさることながら、質疑応答も活発に行われ非常に有意義な講演会でした。

7月7日田村氏講演会
講演に聞き入り田村順玄氏の写真を撮るのを忘れてしまいました。


「馬毛島FCLP基地」問題を考える学習会によせて
           2011年7月6~7日 鹿児島県/西之表市・屋久島町にて
   『岩国基地に見る 米具基地の現状と問題』

     山口県岩国市(米海兵隊岩国基地)の街から・・田村順玄(岩国市議)

1.自己紹介と岩国市について
 ☆ 3年前、馬毛島が空母艦載機のFCLP訓練基地として話題になり、私は不思議な因縁を感じました。厚木基地から岩国基地へ、原子力空母の艦載機が59機やって来るという日米政府の方針で、岩国はすっかり翻弄され続けています。住民投票まで成功させ、絶対に艦載機移転は阻止できる住民世論にありながら、今や国の言いなり状態で軍事都市として形を変えています。
 私の妻の実家は西之表市、この度の訓練基地と名指しされた馬毛島のすぐ近く「国上」です。わざわざ岩国からその迷惑の元凶が種子島まで追っ掛けて来るとはとびっくりしたことでした。3年前、08年5月にはそういうご縁で西之表の学習会に参加させていただいたものです。
 ☆ 私は1945年8月生まれで、つまり戦争の終わる3日前に生まれ65歳です。30年間の市職員を経て、95年4月から岩国市議会議員として働いています。現在は5期目で、「リベラル岩国」というたった一人の会派の代表です。つまり、原発や基地問題では他の議員と妥協出来ず、一人会派を貫いてきました。この度の東京電力福島第一発電所事故を見る時、これまで訴えてきた通りのことが起こり大きなショックを受けています。 基地問題も、岩国市民が40年来求めてきた「岩国基地沖合移設事業」という基地拡大策が、結果的に今日国が私達に押しつけている米軍再編計画の受け皿になってしまったことを憂いています。残念ながら、問題提起をしてきた事がことごとく、その通りになているからです。
 ☆ 岩国市は平成の大合併で人口15万人に成りましたが、錦帯橋という木造ア-チ橋の架かる錦川の河口に広大に広がるデルタを米軍に占領された街です。広島から僅か40㎞しか離れていませんが、山口県の端っこに有ります。40年前から、「市民の悲願」と言うマクラコトバでこの基地の施設を1キロ沖合に移設する事業を国へ求めて来ました。 そして昨年5月、2,500億円の国民の税金を使ってこの事業は完成しました。780万平方㍍という広大な米海兵隊施設がここに有ります。
 1.4倍に広がったこの基地に国は目を付け、原子力空母の艦載機部隊が常駐する厚木基地の海軍機を岩国へ移転させる方針が決まりました。その手法は、この度の鹿児島県へ訓練施設を押しつけようとする防衛省の全く同様の手口です。
 具体的事実に近い情報が出尽くしていながら、それでも正確な情報は伝えずに最後の最後に一方的に通告してくる手口です。これからまた、しばらく時間を開け「アメとムチ」の手法で経済的見地から容認する立場の市民を増やし、全体世論をジワジワ変えていくという手法です。

2.岩国基地について
 ☆ 岩国基地は沖縄以外では国内唯一の海兵隊の航空基地です。約60機の海兵隊機がおり、兵士やその家族約5000人余が住んでいます。基地内には学校や娯楽施設が完備しており、立派な植民地です。彼らは市内のあちこちにも約千人住んでおり、市民の中に溶け込んでいます。マイカーで通勤中の女性軍属が昨年9月、私の近くに住む自治会長をひき殺した事件も有りました。小さな犯罪も多く、米兵の不祥事は跡を経ちません。しかし何といっても一番の迷惑は航空機の爆音です。
 ガード下の騒音に匹敵する爆音が昼夜の別なく、市民の頭上を襲います。2年前、私達はこうした現状を打開するために国を相手に「爆音訴訟」を起こしました。654名という原告によるマンモス裁判です。私達はこの他にも「基地埋め立ての無効」を求める裁判と、愛宕山地域開発事業の継続を求める裁判を行っています。すべて岩国基地に関連した裁判で、国と山口県が被告です。又、岩国基地には海上自衛隊の航空部隊も同居しています。約1500人の自衛官と航空機がおり、日本人基地従業員も千人以上働いています。 ☆ 岩国ではもう一つ、艦載機移転計画に連動したこれら海軍部隊の米兵・家族の住宅を建設する計画が進んでいます。「愛宕山地域開発事業」と呼ぶ住宅開発が破綻し、約250億円という借金が残った事業です。県と市が基地埋め立ての土砂確保で生じた事業であり借金です。この借金を解消するために艦載機受入れ容認派の知事と市長はこの土地を防衛省へ売り、ここへ米兵の家族住宅を作るという計画を立てました。住宅地の真ん中に突然米軍基地が出現するのです。国もしたたかで、米軍住宅に併設して、日本人が自由に使用できるスポーツ施設を作るという策を持ってきました。一部の市民は大喜びで、この計画の実現を願っています。おそらく防衛省は今回の馬毛島訓練施設建設に際しては、こうした手法を打ち出してくることは間違いありません。私達はこうした計画を阻止するために、「愛宕山を守る会」という住民組織を作り頑張っています。昨年8月からは毎月1・11・21日の午前中この開発跡地そばの公園ですわり込みを続けています。     街には「愛宕山に米軍住宅は要りません」と書いたのぼり旗を掲げ、家々にステッカ-を貼ってその意識を高めています。
 ☆ しかし、この度「馬毛島」への訓練基地をもくろむ国の計画は岩国基地へ厚木からやって来る「米海軍」の部隊について言われていることです。空母艦載機は横須賀を母港としているジョージワシントンに乗るために、離発着訓練が必須となります。
 その「離発着訓練」という異常な訓練について、これは通常岩国基地で私達が感じている基地の迷惑な実態とはとても比較できない大変な爆音を生じる訓練です。国は岩国基地から100海里くらいの場所に準備すると再編計画では宣言していましたがこれまでその適地を示せませんでした。結果的に今回は100海里どころか、200海里を越える距離に候補地を示したのですが、まずその候補地選定から大きな過ちを犯しているのです

3.国が示した「ご説明資料」から感じること
 ☆ 防衛省が持ってきた説明資料をざっと見て感じたことです。全編に登場する「自衛隊」の役割です。「離島侵攻対処訓練」や「大規模災害時における展開・活動」「南西地域も含め、防衛体制の充実」と言いますが、このような離島を使ってこれがどう実践できるのでしょうか。わざわざこのような離島を使ってこのような取り組みを行えるとは思えません。
 ☆ それよりも、新たな米軍の作戦に組み込まれた自衛隊の軍事増強が目立つ計画です。「空挺部隊の降下訓練」や「上陸訓練」など、新たに開拓した訓練場所としてこの島を徹底的に活用すると見るべきでしょう。
 ☆ 「FCLP訓練」、とりわけ夜間に行う「NLP訓練」については説明の必要も無いほど過激な訓練です。深夜22時ごろまで、7~8機が常時空中で待機して離発着を繰り返します。その訓練を終えると岩国基地へ帰還することになりますから、岩国では深夜になります。また、台風などの場合は予備基地として指定された付近の滑走路で訓練を行うことになります。馬毛島近辺となると、鹿屋、新田原、築城などが考えられます。
 ☆ この島に米軍と自衛隊の施設を作るとなれば、どんどんと新たな軍事施策が増長して建設されることに成ります。沖縄で停滞している新たな再編の施策が、「行える場所では徹底的に活用する」というのが今の国の方針です。岩国基地がその最も顕著な例で、岩国基地は現在沖合移設事業終了後も年間600億円とか700億円という思いやり予算が投入され、工事ラッシュです。
 恐らく米軍は、種子島本島や屋久島も活用出来るエリアとしてあらゆる軍事作戦を展開するでしょう。そのための施設建設も提案してきます。バラシュート降下訓練や、屋久島原生林を使用したゲリラ訓練、海岸線での上陸訓練なども考えられます。また自衛隊の宿舎計画も示していますが、滑走路も必要に成ってくるでしょう。戦闘機の飛行訓練も新たな空域を求めてくることが考えられます。今日本の空は輻輳しており、米軍も自衛隊も厚木からの艦載機の新たな訓練場所がまだ決まっていません。岩国から馬毛島への飛行ルートも説明資料では示しておりませんし、多くの疑問がまだまだ一杯あります。

4.国が示している「周辺対策」の欺瞞
 ☆ 防衛省はあとは「お金」による、住民の心を買う作戦です。説明資料だけ読めばこの計画を受け入れればバラ色の金のなる木が立つような話になっていますが、とんでもありません。岩国市が市庁舎建設で受けたムチはどうだったでしょう。全国的に突出した沖縄県の基地の町が、県民所得や就業率が全国の最低レベルにあることでもよく判ります。 基地で潤う町はないのです。ゼネコンや一部の利権屋だけが甘い汁を吸うことになります。本年4月25日「琉球新報」記事はこの事をわかりやすく報道しています。基地の街で固定資産税に変わる基地交付金(国有提供施設等所在市町村助成交付金)が実態の半分以下だという事実です。
 私もこの問題をこれまで度々議会でも指摘してきました。市固有の税収である固定資産税には遙に及ばず、岩国市の例でも年間16億円程度の交付金です。780万平方メートルの敷地で、莫大な建物があるのですから、交付額は実態の2~3割でしょう。
 「再編交付金」という、10年間の時限立法で交付される補助金も、岩国の場合で10年間総額130億円くらいの交付額です。原発立地の交付金を真似た交付金です。このような一時の交付金に惑わされては成りません。

 おわりに
 以上、ざっと岩国基地と馬毛島FCLP基地計画への感想と思いを記しました。その他にも岩国基地に関する多くの問題点が有りますが、一旦受け入れる姿勢を見せれば、国は徹底的にこの場所を食い物にしていくと言うことを意識して反対を貫きたいと思います。 沖縄では、10年以上新基地反対の運動を継続させ、杭一本打たせていない現実があります。閣議決定さえ撤回させたのです。今や、パーケッジといわれた再編計画はバラバラになっています。岩国と、種子島や屋久島のみんなが連帯して新基地反対の取り組みを強めて行きましょう。


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