屋久島での「馬毛島クロス」上映会を終えて - 2013.04.23 Tue
監督の島春迦さんをお迎えして「馬毛島クロス」上映会を4月13日(土)屋久島の環境文化村センタにて行いました。
130名を超える方々にご来場頂きありがとうございました。
屋久島島民の1パーセントもの方が来られたと言うことは本当に凄い事だと思います。
屋久島では無料の一般娯楽映画を上映しても1パーセントを越すことはあまりありません。
屋久島での馬毛島問題の関心の高さがうかがえた上映会となりました。
村上春樹さんの新作 が7日間(4月18日)で100万部突破したそうですが、日本の人口比からしたら、まだ1パーセントに達していません。
「馬毛島クロス」は10年かけてでも日本国民の1パーセントの方が見てくれればと思います。
近日中に安房地区で2パーセント以上を目指して、第二回「馬毛島クロス」上映会を行う予定です。
写真の後に映画「馬毛島クロス」来場者のアンケート集約を掲載しています。


種子島在住の八板氏撮影 (30枚展示)
かろうじて残されているとても貴重な馬毛島の自然と、廃校となった小学校の黒板に書き残された子供たちの寄せ書きが印象的でした。
乱開発されている無残な馬毛島の姿もありました。



制作、監督の島春迦氏と、屋久島在住作家の古居智子氏とのトークセッション
島春迦監督は「馬毛島クロス」の制作に至った経緯や馬毛島への思いを語り、古居智子氏は軍事基地問題も然ることながら馬毛島の乱開発による周辺地域(屋久島も含めた)への環境問題などの話がありました。

島春迦監督の子供の将来を考えた熱い眼差しを感じました。
上映会撮影 大木 敬幸
映画「馬毛島クロス」上映会
来場者アンケート集約
●主人公の男の子が川で神棚を蹴とばしたことが、彼女の母が亡くなることにつながったのか・・・?あのヘビもとても印象的でした。この映画を見て、自分も種子島からヨットに乗って、島へ上陸して馬毛島の大地に赤く「中止」と文字を書きに行きたくなりました。空からでもいいし、どうにかしてでも中止にさせたいことだと思います。みんなで頑張りましょう。
●島さんを始め皆さんの情熱が伝わってきました。ありがとうございます。
●米軍基地の開発が止まることを望みます。難しい国際問題ですが、馬毛島は守っていって欲しいです。
●ちょっと昔に、屋久杉伐採反対の時、島の現状とか、杉の伐られる状況など映画にしたと聞いています。今回もまた、このように映画で観るとなるほど説得力のあるものです。多方面からの研究会や自治体、小グループ等との連携を粘り強く持続していくことが重要。それと政府要人の政治家(鹿児島)を定期的に連れ出し、まめに討論を繰り返す作業。そして選挙に効き目のある行動をとる。今回の上映は参考(勉強)になりました。実行委員会の皆さんお疲れさまでした。
●トークセッションで、一旦、基地になると環境のことは何も規制する法がないということで、これは何としても基地化を避けなければならないと思った。
●最初の落ち葉の日本地図、涙の跡の島の形、自然の宝庫の日本を再認識しました。島の昔、今を比べると胸が痛む思いです。今、いろいろな島が諸外国で問題で、利害の取り合いを行っていることは報道で知るが、やはり関心としては自分を含めて薄いことを反省します。また、これらのことをどう日本国民に関心を持ってもらえるか。「知らせる」→「知る」→「行動する」。日本人の愛を取り戻すにはどうするか。自分勝手な愛ではなく、他者を思いやる愛をもつ。映画の中でも伝えたいことのひとつだったと思う。
●映画も大勢の人に見てもらうアイデアが必要。私たちは屋久島に旅行に来ていて観にきました。旅行者は全国から来ていて屋久島を愛している人が多いはず。置いてもらえるホテルに置いてもらい、チェックイン時に渡してもらうといい。(定期的に上映するということ、一度ではもったいない)屋久島関連のHPにリンクをはって500円でダウンロードできる。少しだけyoutubeにのせて、全編観れるHPに誘導する。全国に広げていって欲しいです。ともかく安すぎる。バケーションぼけした頭にいい刺激でした。ありがとうございました。
●途中から見ましたが、重い映画だなーと。現実の若者の働き口がない状況を取り入れ、働く所がなければ自衛隊に入れとは、今から起こり得る話になるのでは。馬毛島は近くにあるが、こんな事がなければ気にしない所です。どうなるかは一歩一歩進んで行くしかないでしょう。
●どうにもならないと簡単にあきらめてしまうことと“無責任”の違いは何であろう?何かを叫び続けて、その末に何も手にすることができなかったとしても、その行程に意味があるのだ、と本気で信じられる強さが自分にはないと思う。きっとないだろうな。僕なら、どうするだろう?ふるさとが失われることに対して戦う長い道を選ぶことができるだろうか?大切なものを守り続ける力と祈り続ける思いとを、場所は違えど持ち続けていきたいと思う。大変長い戦いになると思うが、ニュースを見ながら島のみなさんのことを忘れずにいたい。-屋久島2度目の旅人―☆確かにじわっとくる映画でしたよ。観れてよかった。
●監督の人柄を感じさせる内容の映画だったと思いました。人が愛情の対象になっているものを守りたいという生活と共にある市民運動の原点だと思いました。俳優の方たちの演技も味があり、見ごたえのある映画だったと感じました。
●馬毛島出身の漁師の表情、態度が特に印象的だった。諦めとも、怒りとも、悲しみともつかぬ表情が実に多くの質感を伝えていたように感じた。
●大変、心にしみる映画でした。島の姿がそんなに映っていなくても、それぞれの心の中の島の姿が見えたようでした。
●とてもすてきな映画だったと思います。主人公の男の子と妊娠した女の子の役の方々、とてもすてきでした。
●一瞬も退屈せず楽しめました。次回作もぜひ観てみたいと思いました。ありがとう。楽しんでください。
●次の作品も期待しています。
●2作目、3作目も楽しみにしています。視点を東アジアに広げるのも一つの道かと思います。
●途中からだったので、ストーリーがわかりませんでしたが、馬毛島の自然は残って欲しいし、残したいと思います。
●第2部、3部を楽しみにしています。登場人物、複雑で少しわかりづらい。
●映画が始まってすぐの土地、主人公がいる場所がどこかわからない、どこ?言葉は関東弁。でも、どこ?わからない・・・じいちゃんが角を捜してる所も・・・。俳優さんの芝居のうまいへたがありすぎて。お芝居していますって感じですね。尻のアップもありすぎ気になる。なづな役の女の子がよかったですね。とってもよかったです。1時間たってやっと、千葉だとわかりました。今ひとつ映画からは馬毛島のことがよくわからないなー。彼女はなんで死んだの?よくわからないな。んー。最後の島の写真は年代はいつ?もっと島のことや現状がわかる内容で伝えてほしいと思う。どのくらい馬毛島出身の人の暮らしや人生を聞き取ったのかなー。「もうかえってこない島」で終わったような気がする映画でした。正直、まったく馬毛島のことがわからない人にとっては残念ながらとてもわかりづらい映画だなと。もっと馬毛島で生きた人々の描写や自然と現状の対比と問題がクローズアップして欲しい・・・。もっと!もっと!次回に期待しています。若い二人の恋愛の方が少し色濃い気がした。暗いところで、台紙なく書いたので乱筆乱文すみません。
たくさんの貴重なご意見ありがとうございました。
以上
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屋久島
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わたしは種子島出身で高校卒業まで種子島にいながら、今回がはじめての屋久島訪問でした。宮之浦岳がそびえる丸い島、というシンプルなイメージは安房港に着いたときから揺らぎ始めました。最高峰にいたるまでの、高低さまざまな、数え切れない山々、そして岳。島全体が、新緑で、モコモコの山に被い尽くされていました。そして、海岸線も、なだらかだったり、切り立っていたり、磯あり、砂浜ありでさまざまでした。この地形の多様さが、屋久島の自然の豊かさにつながっているのでしょうね。
花束をくれたゆずはちゃん(だったかな?)、ものおじしないかわいい女の子でした。屋久島では小学生も増えていると聞きます。こどもたちといっしょに、会長さんも仰っていた熊毛の空の静かさを守っていきたいと、頼もしく感じました。
アンケートの意見はほんとうに励みになります。拙い映画なのですが、屋久島の皆さま最後まで観てくださってありがとうございます。今後の上映や、創作に生かしていきます。また屋久島に行くことを心から楽しみにしています!